
二世帯住宅への建て替え工事前と後
「老後を見据えると二世帯住宅が良いけど、実家に思い入れがある」「親世帯との同居はうまくいくか不安」「普通の家を二世帯住宅に建て替えて、居住スペースは大丈夫なの?」「水回りが2カ所など費用がかかりそう」
こういった疑問に答えます。
自宅の購入は、多くの方にとって一生に1度のまさに一大イベントです。大きなイベントだからこそ、絶対に失敗したく無いと誰しもが思うこと。
最近では、空き家問題や、老後の問題などから二世帯住宅の検討をしている方も多いはず。とはいえ、二世帯住宅への障壁に悩むことも多いと思います。
そこで本記事では、"普通の家(一戸建て)を二世帯住宅に建て替えた実体験に基づいて"、費用から業者選定、建て替え後の状況などについて紹介します。
結論から言うと、この記事で伝えたいことは以下の5つです。
この記事で伝えたいこと
- 普通の家を二世帯住宅に建て替える決心をした理由
→本格的に動き始めたのは、二世帯住宅への建て替えを検討し始めてから約5年もかかった。費用や設備、家族の想いをしっかり検討。
- 普通の家を二世帯住宅に建て替える上で重視した業者選びのポイント
→家族の想いを叶えてくれる業者。普通の家を二世帯住宅に建て替えても狭さを感じさせない家づくりを探しつつ、費用や設備ももちろん大切。
- 業者によって二世帯住宅への対応は様々。妥協せずに最低3社に見積もりを依頼して、比較検討することが大切。
→業者によって二世帯住宅への建て替えで対応できる範囲は様々。費用も大幅に違う。大きな費用がかかる購入だからこそ決して、妥協しないこと。
- 普通の家を全ての願いを叶えた二世帯住宅へ建て替えが可能な業者を選定できたこと →決め手は業者の1本の連絡から。実際の見積書も添付しているので、費用の参考にしてもらいたい。
- 約10年住んでみて感じる現在の状況 →後悔は全くない。普通の家から二世帯住宅へ建て替え、新たな人生のストーリーも始まった。
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1.普通の家を二世帯住宅へ!建て替えを決意した理由

二世帯住宅建て替え工事前の状況(正面)
まず、普通の家を二世帯住宅に建て替えた理由を紹介します。
私が二世帯住宅を検討し始めたのは、約15年も前のこと。実際に建て替え工事をおこなったのは今年で10年目。随分と悩んだことがお分かり頂けるかと思います。
私の場合は、私の実家を二世帯住宅にすることを検討したのですが、理由は以下のとおりです。
二世帯住宅建て替え検討した理由
といった問題から検討を始めたのです。
✔︎普通の家を二世帯住宅に建て替えする際に悩んだこと【費用など】
当時、既に長男が生まれていたため、夫婦で働き続けるには頻繁に子供を実家に預けにいく機会が多く、二世帯住宅への建て替えの話しを両親にした時には快諾してもらえました。
とはいえ、障壁が無かったわけではありません。上記のとおり、二世帯住宅を検討してから約5年もの間、我が家が悩んだことは以下のとおりです。
二世帯住宅建て替えに悩んだこと
このようなことで悩み、何度も話し合っていたところ、時間はあっという間に過ぎていきました。
✔︎転機が訪れたのは、話し合いを重ねていたある日のこと。
祖父から、『実家建築時にこだわった「床柱」を建て替えても使ってくれるような二世帯住宅業者であれば良いなあ』という提案がありました。

2.リフォーム業者探し!祖父の想いと普通の家(一軒家)を二世帯住宅に建て替えても狭さを感じない業者を

二世帯住宅への建て替え工事前の(横)
二世帯住宅建て替え業者を探すことになり、重視した点や、業者の特徴などをご紹介します。
私達家族は、まず二世帯住宅に力を入れている業者探しを始めました。重視した点は3つ。
二世帯住宅の業者に重視した点
- 祖父の願い「床柱」を扱った住宅づくり
- 普通の家が二世帯住宅になっても狭さを感じさせない二世帯住宅づくり
- 費用と設備ももちろん大切
わがままのようなお願いを叶えてくれる業者探しを叶えてくれる業者を探し、何社かリストアップをしました。
その上で、目当ての業者が展示している「住宅展示会」に足を運び、実際に目で見て、肌で感じることを重視したのです。
また、住宅展示会会場には、必ず親世帯、時には祖父も連れて一緒に見て回りました。
リストには無かった業者であっても、妥協することなく、見て回り、納得するまで質問を繰り返したのです。やはり失敗はしたくないので。
業者探し、展示会周りを繰り返し、3社に絞り込みました。業者3社の比較は下記のとおりです。
2-1.二世帯住宅への建て替え業者を3社に絞り、実際に費用などの見積もりを依頼した結果
二世帯住宅への建て替えに特化した住宅が可能な業者として、最終候補3社は以下の3社です。
それぞれに特徴を説明してもらった上で、簡単な費用などの見積もりをして頂き、特徴を比較をしていきました。
ポイント
- ミサワホーム
見積もり:4,000万円~4,500万円程度
住宅の特徴:「蔵のある家」作りで、空間を広く使える。細かな希望に添った住宅づくりが可能。隙間の無い住宅で、冬でも暖かい。
デメリット:坪単価が少し高め。
祖父こだわりの床柱:採用できる。 - ヘーベルハウス
見積もり:5,000万円以上
住宅の特徴:部屋ごとにブロックとして作っていき、組み立てる独自の方法を持っている。耐震性能に優れている。鬼怒川氾濫の際に1つだけ残っていた家がヘーベルハウスである程、丈夫な作りが特徴的。
デメリット:高価格であること。ブロックタイプであるため、細かな作りには対応が不向き。
祖父こだわりの床柱:一部分に飾りとして採用できる - アキュラホーム
見積もり:3,500万円程度
住宅の特徴:白アリ対策に特化。デットスペースを活用した空間作りが可能。比較的低価格。
デメリット:耐震性能などの技術は、他の2社と比較すると低い。
祖父こだわりの床柱:採用できない。
というそれぞれに特徴を持ったものでした。

ミサワホーム 普通の家を二世帯住宅に建て替えする際にかかった費用の見積もり
2-2.二世帯住宅への建て替え業者3社の対応状況
上記の費用などの見積もりや特徴は、住宅業者としての提案でした。
一方、人それぞれ感じ方の違いはあるでしょうが、上記の業者3社の営業マンが私達「お客様」へおこなう対応にも、それぞれ異なるものがありました。
ポイント
- ミサワホーム:よく私達の話を聞いて、できる限り沿う提案を重ねていくスタイル。夫婦、親世帯、祖父とそれぞれの意見がある中で言われた一言は胸を打つものがありました。
「納得いくまで何度でもご相談にのります。納得して頂くまで契約する必要はありません」と言われたことはよく覚えています。 - ヘーゼルハウス:自社製品に絶対の自信を持っておすすめするスタイル。出来ない要望には、「そちらの要望には応えられません。しかし、このような形でした…」と断りながら新しい提案をして頂きました。
- アキュラホーム:私達が広い空間が欲しいと伝えると、「天井を広く、デッドスペースを有効に使う建物を提案できます」と広い空間作りを提案して頂きました。一方で、白アリ対策に自信があり、私達の話しよりも、アピールの話しを多くされていた印象です。
といった対応でした。もちろん、営業マンそれぞれに違いはあるでしょうし、私達が感じた印象が絶対ではありませんが、業者のスタイルを表す1つの目安と感じています。
営業マンとは、契約後も長いお付き合いになります。ストレスに感じるような営業マンとは、お付き合いしたくないですよね。建物の性質の他にも、業者や営業マンの対応力に目を向けると、より一層良いお付き合いができるでしょう。
3.二世帯住宅への建て替え依頼業者の決定!

二世帯住宅への建て替え工事前と後
私達は、結果として「ミサワホーム」さんを選択しました。
熟考した理由は下記のとおりです。
3-1.二世帯住宅への建て替え依頼業者を選んだ理由
3社からの提示を受け、家族で何度も話し合いをしました。
甲乙付けがたい提示に対して考えていたところ、「ミサワホーム」からある提案がありました。
実は、二世帯住宅を検討していく中で、玄関は二箇所欲しいと希望していました。しかし、室内の面積を広く取るには、「2箇所の玄関は難しい」と、3社ともに提示されていたため、諦めていたのです。
ミサワホームから受けた提案は、「世帯を分けるための扉を付けることができます。また、玄関を2箇所にした場合のレイアウトを作りました。」というものでした。
諦めていたところに、要望どおりにした場合のレイアウトと、新たな「世帯を分ける扉の設置」という提案に驚き、感激しました。
最終的に、「世帯を分ける扉の設置」案を受け入れ、家族皆が納得して契約を交わしたのです。
3-2.二世帯住宅への建て替え工事中の様子
実際に建て替え工事が始まると、私が生まれ育った実家が取り壊される様子は感慨深いものがありました。
しかし、新たな建物が作られていくと、徐々に楽しさが沸き上がったことを鮮明に覚えています。

実家取り壊しの状況

取り壊すと、思い出のあるものが出てくる

思い入れのある実家が跡形も無くなる

地鎮祭の様子

徐々に完成が近付くと込み上げてくるものがありました

夜遅くまで作業をして頂いたことも
3-3.二世帯住宅への建て替えに実際にかかった費用
二世帯住宅への建て替えは、初期に見積もりして頂いた費用よりも実際には460万円ほど上がりました。
ミサワリフォーム・初期の見積もり費用 | ミサワリフォーム・実際の建て替えに掛かった費用 |
約4515万円 | 約4,974万円 |
理由は以下の3点です。
ポイント
- 地場調査したところ、地盤が弱く、補強が必要であったこと
- 途中で家族内から新たな要望が出てきたこと
- バリアフリー化打つ導入したこと
いずれも長い目で考えた際に、後悔はしたくないという気持ちが強く、取り入れを決めました。
費用はかかっても、家族全員が納得のいく二世帯住宅に建て替えたいという思いからです。

二世帯住宅(ミサワリフォーム)の建て替え最終見積書
4.二世帯住宅への建て替え完了!実際に10年近く住んでみた今

二世帯住宅への建て替え完成直後の様子
いざ、建て替えが完成した二世帯住宅へ足を踏み入れると、なんともいえない喜びがあったころを覚えています。
住み始めた当初、思った以上の温かさを感じる建物であることに驚きました。収納スペースも触れ込みどおりで、狭さを感じることはありませんでした。
完成から10年目、今思うと、やはり玄関は2箇所あった方が良いと感じる場面が多々あります。
世帯ごとに生活スタイルが違うため、お互いに気を遣い合う場面もあることが要因です。
やはり、仕事で疲弊して帰宅した後、家ではホッとしたいものなので。

建て替えから10年近くなった現在の二世帯住宅
子供の成長や新たな命の誕生というストーリーが今の家で生まれました。
当然、そういったストーリーがあれば家族1人あたりの生活空間は狭くなりますが、嫌だと感じることはありません。
納得いくまで話しあい、良い提案をして頂いた自信があるため、将来的に玄関を2箇所にという思いはあっても、約10年の間、後悔したことはありませんでした。
多くの家族が一緒に住むからこそ、様々な意見を柔軟に取り入れられる二世帯住宅業者を選ぶことで、家族の誰もが納得するための最大のポイントになるでしょう。
皆が納得して建てた二世帯住宅は、今では4世代9人と2匹が家族のストーリーを作る空間となっています。
まとめ
「老後を見据えると二世帯住宅が良いけど、実家に思い入れがある」「親世帯との同居はうまくいくか不安」「普通の家を二世帯住宅に建て替えて、居住スペースは大丈夫なの?」「水回りが2カ所など費用がかかりそう」
こういった疑問に、
"普通の家(一戸建て)を二世帯住宅に建て替えた実体験に基づいて"、費用から業者選定、建て替え後の状況などについて紹介しました。
最後にもう一度まとめると、この記事で伝えたいことは以下の5つです。
この記事で伝えたいこと
- 普通の家を二世帯住宅に建て替える決心をした理由
→本格的に動き始めたのは、二世帯住宅への建て替えを検討し始めてから約5年もかかった。費用や設備、家族の想いをしっかり検討。
- 普通の家を二世帯住宅に建て替える上で重視した業者選びのポイント
→家族の想いを叶えてくれる業者。普通の家を二世帯住宅に建て替えても狭さを感じさせない家づくりを探しつつ、費用や設備ももちろん大切。
- 業者によって二世帯住宅への対応は様々。妥協せずに最低3社に見積もりを依頼して、比較検討することが大切。
→業者によって二世帯住宅への建て替えで対応できる範囲は様々。費用も大幅に違う。大きな費用がかかる購入だからこそ決して、妥協しないこと。
- 普通の家を全ての願いを叶えた二世帯住宅へ建て替えが可能な業者を選定できたこと →決め手は業者の1本の連絡から。実際の見積書も添付しているので、費用の参考にしてもらいたい。
- 約10年住んでみて感じる現在の状況 →後悔は全くない。普通の家から二世帯住宅へ建て替え、新たな人生のストーリーも始まった。
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この記事は以上です。
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